大手子会社への転職は穴場!?メリット・デメリットまとめ

転職活動をする際、大企業はライバルも多く難関です。
それなら、大手子会社への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

大手子会社は「ソニー◯◯」、「伊藤忠◯◯」など大手企業の名前の付いた企業をイメージしてもらえばわかりやすいと思います。

実は転職先としては大手子会社は穴場なのです。
大企業である親会社から享受するメリットと、子会社ならではのメリットがありかなり働きやすいはずです。

当記事では大手子会社で働くメリット、そしてデメリットもまとめます。

知名度が高く世間体が良い

記事の冒頭で例に挙げさせて頂いたソニーであれば電気機器メーカーのイメージでしょうが、生保、損保、銀行、不動産と多くの「ソニー◯◯」という子会社を抱え、その会社数はなんと1,000社以上にも及びます。

伊藤忠であれば商社のイメージでしょう。
他にも食品、不動産、保険、医療など様々な分野の子会社を持っています。

子会社だろうが親会社名を名乗っている以上は世間から見たら同じです。
ソニーだろうがソニー◯◯だろうが、社外の人から見たら同じソニーなのです。
取引先などの社外の人からは親会社名で呼ばれることも多いです。

親会社名がつくだけで知名度が抜群に高く、「立派な会社に勤めている」という印象になるでしょう。

社名に親会社名がつかない子会社もある。

そもそも、グループ会社の定義は株式保有率30%、親子会社の定義は株式保有率50%を超えることによって決められます。
社名については、親会社と同じにしなくてはならないというルールはありません。

一般的には親会社名のある子会社は、親会社が創立したケースが殆どです。
一方、親会社名を名乗らない子会社は元々別会社で買収されたケースが多いでしょう。

当然、前者の方が親会社の影響が強い為、給与体系や労働環境が近しいケースが多いです。
(グループ会社で同じビルで働くことも多いです。)
後者は既存の文化が残っている部分も多いのが実情です。
親会社名がつかない子会社は、世間からはグループ会社と認知されていないことが多いです。

ちなみに、さらに子会社の子会社である孫会社も存在します。











給与待遇が良い

大手子会社だけあって給与待遇は良いところが多いです。
とはいえ、親会社よりは給与が低い会社が圧倒的に多いでしょうが世間の平均年収よりは良い給与待遇となるでしょう。

基本給だけを見てはいけません。
ボーナスがしっかり出るかも重要です。

もちろん、大手子会社と言っても別会社であることには変わりありません。
親会社の利益に準じてボーナスを貰える会社もあれば、子会社単位の利益でボーナスを決定する会社もあります。
ボーナスは株主の判断にも左右される為、どんなに社員を大切にする会社であっても利益が低ければボーナスが下がるのは仕方のないことなのです。

転職するのであれば、親会社の経営状態の把握と共に子会社単位での経営状態も把握し、どちらも好調な会社を転職先として選ぶことが賢明です。

福利厚生が良い

大手子会社の特徴として福利厚生が良いことが挙げられます。
大抵の子会社の福利厚生は、親会社と同じであることが多いです。

福利厚生が良い理由としては、大手は社員を大切にする傾向があることが1つです。
そしてもう一つは、グループ会社が沢山あることで、その会社のサービスを社員価格で利用することができるのです。

たとえば、グループ会社で保険、旅行、家電メーカーがあるとしたら。
別事業を営む子会社勤務であったとしても、グループ会社同士の恩恵を受け、保険に安く加入できたり、旅行に安く行けたり、最新テレビを社員割引価格で購入できたりする福利厚生があります。

グループ会社同士の連携を強めることで社内に一体感を強める効果の他、大企業であればグループ会社社員からの売上もバカに出来ないほど大きなものになるのです。

ブラック企業の可能性は低い

大企業は監査法人やマスコミからの注目度も高い為、大きくコンプライアンス違反をするようなことは出来ません。

どの大手企業もコンプライアンス対策部門を設置し、社員研修を実施しています。
こういった研修は子会社勤務の社員にも徹底させます。

何故なら、子会社の不祥事は親会社はじめグループ全体の社会的信頼喪失に繋がるからです。

よって、労働環境などは親会社の方針に従うケースが多い為、よほどのブラック企業は少ない傾向にあるでしょう。

とはいえ、子会社でも勤務先が離れていたりすると目に届かないブラック事情があるのも事実です。(子会社云々よりも部署事情にもよります)
転職するなら大企業だからと安心せず、徹底的にリサーチしましょう。

営業に有利

取引先からすると大手子会社というだけで安心感を与えます。
名前の知らない中小企業よりも信頼性が高く、コンペでは優位に立てます。

また、グループ会社が沢山あることも強みです。
取引先からすれば同じ会社なので、他グループ会社の分野の仕事まで任せてもらえます。
つまり、グループ会社間で仕事を紹介し合える為、自然と仕事が拡大します。

その他にもグループ会社とお互いの得意分野の情報交換が出来るのもメリットです。
グループ会社間の連携を強める程に強固な会社となるのです。

倒産リスクが低い

大企業でもいつ倒産したりリストラに合うかわからない時代であることは否めませんが…
それでも中小企業よりも倒産リスクは少ないです。

財務計画もリスクを踏まえた上でしっかりと行われている為、資金が回らなくて不渡りを起こし倒産…
なんてことは起こりにくいのです。

そして何より親会社の資金があります。
たとえ親会社に資金がなくともグループ会社で好調な会社は必ずあります。

いざと言う時にはグループ会社内での借入金や株式増資を使うので安心です。

大手子会社への転職は安定志向の人には向いているでしょう。

様々なビジネスの勉強になる

大手子会社に勤めるとグループ会社の様々な情報を得ることが出来ます。
ポータルサイトや社内報などを通じて自社とは関連のない業界のことも知れるので社会勉強になります。

また、グループ会社との合同研修や懇親会なども開催されることもあり、有意義な情報交換の場となります。

会社によっては出向制度などで興味のあるグループ会社で働かせてもらえるチャンスもあるでしょう。

中途採用者が多い

大手子会社は中途採用で入社するケースが多いようです。

親会社も中途採用も多いのですが、大企業ということもあり離職率は低い傾向にあります。
すると、親会社は新卒入社を優遇し中途採用者は入社後に昇進や昇給において不利になるケースがあります。

大手子会社であれば、創立から年数が経っていない会社もあります。
また、社員数も100名未満の子会社単体で見ると中小企業という職場もあります。
こういった子会社では新卒入社は殆どいない為、中途採用者が不利になることはありません。

新卒なら親会社の方が良いかもしれませんが、転職であればむしろ子会社の方が良いかもしれません。

親会社よりは転職難易度が低い

大企業である親会社は転職市場でも人気が高いです。
30代以上であれば職務経歴、学歴、資格などハイスペックでないとライバルに勝って内定を取ることは難しいでしょう。

もちろん大手子会社も転職市場で人気は高いのですが、親会社よりは転職難易度が低いです。

反対に大手子会社デメリットは?

もちろん、メリットがあればデメリットもあります。
ここからは大手子会社に転職するデメリットをまとめます。

売却時のリスク

業績の出ない子会社は売却され、グループから切り離される可能性があります。
親会社名のついた子会社はなかなか売却されることはないですが、元々買収した子会社であれば売却のリスクは付き纏います。

売却されること自体が悪いことではありませんが、親会社が変わることで待遇が悪くなるケースも考えられます。

出世がしにくい

子会社の社長や役員は、親会社からの出向であったり親会社役員との兼務というケースがあります。
全役員が子会社出身というケースは殆どないでしょう。

社長や役員クラスの話でなくても、部長や課長クラスの人事でも親会社が関係します。

部長・課長クラスのポストが空き、「次は誰が昇進するんだ?もしかしたら自分かな?」と期待していたら、親会社の天下りで急にポストが埋まるなんてこともあります。

こういう形で親会社からの出向で着任した管理職は子会社事情を知らないケースも多く(仕方のないことですが)、振り回されることもあります。

自由が効かない

親会社の了承を得ないと決定できないことも多く、子会社の社長であろうと一存で決められないこともあり自由が効かないこともあります。

グループ会社が多ければ多い程、会社間の調整も必要となります。
子会社では親会社やグループ会社対応専門のような役割を持つ人もいるくらいです。

自由に物事を進めたいのであれば、大手子会社は働きにくいでしょう。

親会社の方針に左右される

子会社である以上、親会社の方針には従わざるを得ません。

親会社のトップが決めた方針は子会社の一般社員にまで影響します。
突然、勤務ルールが改訂されるのを社内ポータルサイトなどで気付くことも多いです。

担当職務によっては親会社の社員と仕事上で関わることもあります。
やはり親会社の意見が強く反映されますが、それは当たり前のこと。
親会社社員に対してコンプレックスも生まれます。

出向がある

グループ会社のある大企業ならではの話です。
決して悪いことではありませんが、出向が起こり得ます。
「出向=左遷」ではありません。

希望が叶っての出向もありますし、そうではないパターンもあります。
後者の場合は、突然全く知らない業界で働くことになります。
同じグループ会社とはいえ、予期せぬ転職をするようなものです。

「この業界で生涯働き続けたい!」という強い熱意がある場合には大手子会社で働くのは少しだけリスクがあります。
今の会社で働き続けたい旨を人事には伝えておくべきでしょう。

コンプライアンスリスク

大手子会社はコンプライアンスリスクに巻き込まれやすいです。

親会社もしくはグループ会社が不祥事を起こした際、子会社にもその影響が及びます。
会社の評判が下がれば商品が売れなくなります。つまり、会社の利益が減ります。
これにより、ボーナスの金額が下がるなど社員にもダメージが及びます。











まとめ:やはり、大手子会社への転職は狙い目!

メリットもデメリットも列挙しましたが、それでも大手子会社への転職は賢い選択と言えるでしょう。

まとめると、大手子会社への転職は世間体が良く、安定性があり、そこそこの給与と労務環境が保証されます。
大企業本社に絞らず、大手子会社も転職先候補に入れることにより可能性が格段に広がります。

しっかりと業界研究、会社研究をし、さらにグループ会社研究をして転職面接に臨みましょう。