経理部を辞めたい。退職・転職を決断する前に読んでください

人事異動、転職、新卒入社…
様々な理由で経理部で働いている人がいると思います。

ノルマのストレスに追われて離職率が高いイメージのある営業職と違い、定着率の高いように思える経理部ですが、やはり辞めていく人もいます。
自分の意志と反して経理部に配属された人は勿論、希望が叶って経理部で働くことになったにも関わらず短期間で辞めていく人も沢山いるのが事実です。

現役経理部員である当記事筆者は、希望と反して人事異動で経理部に配属されました。
多くの壁に衝突し、何度も「経理部を辞めたい」と真剣に考えました。
今となっては辞めようと思いませんが、他の経理部員に聞いても一度は辞めたいと考えた人が多いようです。
また、経理部で働く中で何人かは辞めていく人を見てきました。

ここからは、経理部を辞めたいと考えている人に読んで貰いたい内容です。
最終的な選択をするのは自分自身であり、絶対に辞めるなという訳ではありません。
しかし、自身の経験を基に「経理部を辞めたい」と考えている人に正しい選択をするきっかけになることを書きたいと思います。

どんな退職理由が多いか

まずは経理部を辞めたいと考えている人はどんな理由が多いかをまとめてみました。
※ここでは他社の経理部へ転職する為の退職は除きます。

■経理部退職理由
・仕事が難しくて付いていけない
・激務から逃げたい
・職場の人間関係の悩み
・デスクワークがキツい
・やりがいを感じられない
・単純作業に疲れた

大半の退職者がこれらの理由のいずれかもしくは複数に当てはまるのではないでしょうか。
ここから先は一つでも当てはまっている人に読み進めて貰いたいです。











1年目が一番ツライ

私自身も、経理部新人時代はかなりツラく毎日のように辞めたいと考えていました。

経理部の仕事は今でも大変ですが、1年目がダントツで一番ツラかったです。
その最大の理由は仕事が難しすぎて付いていけなかったからです。

私の場合は経理部異動前に簿記2級を取得していたので、「それなりには通用するだろう」という自信がありました。
しかし、現実は甘くはありませんでした。
経理部の上司や同僚が何を言ってるかすら分かりません。
会計の世界は専門用語が多くてわからない上、経理部は時間に追われてピリピリしている為、早口で会話が進みとても付いていけない状態でした。

会話にすら付いていけない新人経理部員に任せられる仕事など到底なく、単純な伝票処理や書類整理などしか任せてもらえず、それすらも上手く出来ずに怒られる毎日。
「なんでこんな仕事しているんだろう…」とやりがいを感じられずとてもツラかったのが経理部新人時代です。

実務経験を積めば解決できる

わからないことだらけのツラく苦しい経理部新人時代を乗り越えると、急に色々なことが理解出来るようになります。

「あの時上司が話していたことはこういうことだったのか」
「わからないまま丸暗記していただけのこの仕事ってこういう意味があったのか」

これは実務経験を積めば必ず感じる瞬間です。
新人経理部員は仕事が全く理解できなくて当たり前だと思いましょう。

どんなに単純な仕事でも堅実にこなしていくことで、経理部として次のステップが見えてきて悩みは解消されます。
それまではグッと辛抱です。

イメージとのギャップはどんな仕事にもある

特に希望して経理部に異動・配属になった人に多い悩みです。

経理部で働く前の経理部のイメージと、実際に働いてみた経理部の仕事は大きくギャップがあると思います。
想像以上にハードな仕事だったり、専門的すぎて難しかったり…

でもイメージとのギャップは経理部に限らずどんな仕事にもあります。
経理部に対する理想が高ければ高い程、そのギャップに苦しみます。
ある程度は「こういうものなんだ」と現状を素直に受け入れていくことも必要です。

頑張らないことが大切

経験上、「1年で結果を出そう」とか「経理部の先輩に追い付こう」など考えると絶対ツラくなります。

経理部の世界は実務経験が物を言います。
どんなに優秀な人でも1年目や2年目で大活躍するのは難しく、経理部に長くいる先輩社員には敵いません。

逆に言えば、頑張りすぎなくても良いのです。
今目の前にある仕事だけを毎日少しずつ習得していけば良いのです。

たとえるなら、フルマラソンをスタートからいきなり全力ダッシュしても絶対に良い結果は得られませんよね。
見えない先のゴールをはっきり見ようとはせず、自分のペースで目の前だけを見て走りましょう。

完璧主義は逆にNG

経理部というと神経質で完璧主義なイメージも持たれがちです。

確かに、仕事内容を完璧に理解しようとする姿勢は素晴らしいものです。
ただし、経理部の仕事はいきなり全ての意味を理解するのは難しいのです。ハッキリ言って無理です。

まずは意味はわからなくても作業的にマニュアルどおりに仕事をこなしましょう。
経験を積むことで、「この仕事はこういう意味があったのか」と気付くことが出来ます。

完璧主義にならず、わからないものはわからないまま放置しておいても問題ありません。
いつか必ず自然とわかる日が来ます。

向き不向きはあまり関係ない

私自身、「自分は経理部としての適性は無い」と今でも思っています。
適当で大雑把だったり、思い付きで行動するタイプだったり…経理部の適性とは真逆な人間です。

でも、経理部の仕事に向き不向きなど無関係と感じています。
経理部として仕事をしていればいくらでも変わることが出来ます。

会社では与えられた役割に合った人間に演技をするものだと考えています。
だから経理部で仕事を始めたばかりの頃は誰でも「自分は前の部署の方が向いていた」と思う瞬間があるはずです。
今まで前の部署の役割に合うように毎日演じてきたのだから当然です。

向き不向きを考える前に、まずは経理部員を演じてみましょう。
もし3年以上経理部で働いてもまだ「自分は経理部に向いていない」と考えるなら退職や転職を検討しても良いかもしれません。

また、自分では向いていないと思っても実は違ったりします。
少なくとも会社の人事が経理部に抜擢したのですから、向いている部分はあるはずなのです。

モチベーションが高い人などいない

希望せずに経理部に異動・配属になった人に多い悩みです。
「経理部の仕事にモチベーションが上がらない」と言って経理部を辞めたいと話した後輩がいました。
正直なところ、「そりゃそうだ」と言ったところです。
経理部のような仕事はそもそもモチベーション高い人などいませんから。

営業職や接客業などをしていた人からすると、特にモチベーション維持が難しいでしょう。
目の前にお客様がいて、自分の仕事ひとつでお客様を喜ばせ売上にも貢献できるこれらの仕事はモチベーションを高めやすいです。

ここは考え方を切り替える他ないでしょう。
経理部の仕事は直接お客様を見て仕事する機会は少ないですが、間接的にお客様な約に立ち、間接的に会社の売上にも貢献する無くてはならない部署なのです。

営業や接客は現場スタッフ。
経理部は管理部門として経営に携わる職種。
次のステージに立ったと前向きに捉えましょう。

誰でも入れる部署ではないことを理解しよう

経理部に入れる人は選ばれし人と言っても過言ではありません。

他部署で戦力にならないから経理部に異動というケースはあまりありません。
会社のお金を握る人間を戦力外の人材から選ぶなんてことはしませんから。
経理部に選ばれる人は会社に信頼され期待されています。
また、会社から頭が良いとは思われているはずです。

門戸が広い営業職と違い、経理部は不用意に人員を増やせません。その分、しっかり考えて採用や異動を命じられています。
経理部は簡単に辞めてしまうのはあまりに勿体無い部署です。

決算は激務。でも、必ず終わりはある

経理部の決算は激務です。
残業時間も月に100時間を超える会社もありますし、休日出勤が続くことだって有り得ます。

激務がツラくて経理部から去る人もやはりいます。
頭も心もおかしくなる程の大量業務を抱え、冷静な判断がつかずに「退職したい」という気持ちにさせられます。

ただし、決算には必ず終わりが来るということをいま一度考えてみましょう。
耐えられるのであれば、激務経験も良い経験となるでしょう。

身体を壊してからでは遅い

とはいえ、決算期でも繁忙期でもないのに恒常的に激務が続くようならいつかは体を壊します。

激務が原因で体を壊したとき、本当の意味で会社は守ってくれません。
休暇や手当を貰えたとしても、復帰後に同じように働けるのかというと、現実的にはハンディキャップを背負うでしょう。
また、一度精神を病んでしまえばいつ再発するかもわかりません。

計画的に残業しない日を作ったり、体調が優れない日は休みを取ることも大切です。

一般的にどの会社の経理部も決算期は激務ですが、その分閑散期もあるのが普通です。
全く改善余地がない場合には体を壊す前に辞めて転職するか、異動願いを出すことも必要です。











辞めても良い。でも3年いたい

それでも経理部を辞めたいなら辞めても良いと思います。
他にやりたい仕事があるなら早めに辞めて次の仕事をするのも一つの手です。

ただし、難しいからとかツライからとか逃げるような理由で辞めるのはオススメできません。
ツラくても3年は留まることをオススメします。

何故3年なのか。
最大の理由は実務経験という財産になるからです。
他社の経理部に転職するなら「経理部の実務経験3年以上」という採用条件を提示する会社が多い為、武器になります。

経理部以外の仕事に転職するにしても、経理部を3年経験することで立派な職歴になります。
逆に3年未満の職務経歴は一般的には中途半端な経験として、経歴にカウントされないケースが多いので勿体無いです。

どんなに今がツラくても、なんとか3年間頑張ってみませんか。

ツラいのは経験がないから

他部署以上に専門性が強く、活躍出来るまでに時間が掛かるのが経理部です。

その為、経験を積むまではわからないことも多く、仕事も上手く出来ず、簡単な業務ばかりでツライことが多いです。

今ツラいのは経験不足だからです。
必ず楽になります。ツライ今とは考えも変わります。

それまでに経理部を辞めるのは勿体無いことです。
辛抱強くしがみつくことが大切です。

まとめ

結論としては、身体を壊さない程度であれば、実務経験を3年経験してから経理部を続けるのか転職や退職をするのかを決めるのが良いと思います。

私自身、経理部に異動したての頃は辞めようと思っていましたが今では180度考えが変わり、あの時早まって辞めなくて良かったと思っています。
もしかしたら辞めたら後悔するかも?と悩んでいるなら3年間続けてみましょう。

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