経理マン共通の悩み。経理部は評価されにくい理由と対策まとめ

経理部で働く人に聞くと、共通して聞く悩みは「評価されにくい」ということ。
営業職であれば、営業成績に応じて評価されます。
しかし、経理部に於いてはその指標が実に曖昧な為になかなか評価に繋がらない性質があるのです。

当記事を書いているのは現役経理部員。
以前は営業職だった為、成績を残せれば高評価を得られましたし、表彰を受けたこともありました。
予期せぬ人事異動で経理部に配属されてからの評価はずっと並です。
現在は役職もついて部下の評価もしていますが、これまた頭を悩ませます。
頑張っている部下も、仕事が出来ると思う部下も殆どが並の評価です。

ここからは、経理部共通の悩みについて真剣にまとめます。
何故経理部は評価されにくいのか、そしてどうすれば評価されるのか。

経理部の評価の指標について

先述した通り、経理部の評価指標は曖昧になりがちです。
社内の目標設定シートを作成するのにも頭を悩ませます。

■経理部の評価指標例
・業務習得
・業務スピード向上
・業務精度向上
・業務効率化
・新人スタッフの育成

管理職ではない一般の経理部員によくある評価指標です。
とにかく抽象的な評価になりやすい為、高評価に繋がらないのです。

経理部長クラスになれば、自己資本比率向上、債権回収率向上、営業外収益増加など様々な指標が生まれますがこれはあくまで部長クラスの話。











減点評価になりやすい

経理部の業務性質上、ミスやトラブルはすぐに目に付きます。
発生すれば減点、しなければ減点無しというような減点方式になりやすく、加算評価となるのは難しいのです。

■減点評価対象
・送金トラブル
・伝票作成ミス
・書類紛失
・売掛金の回収不能
・締切期限漏れ
・税金の申告漏れ等による罰課金発生
・監査での指摘
・残業時間の予算オーバー

経理部の仕事はお金に関わるものなのでミスの重みが重大で会社の信用問題になります。
悔しいですが、経理部に配属になった以上はこれらのミスを絶対に起こさないように気を付けることが大切です。

目立った理由がない限り高評価をつけにくい

そもそも日本の人事制度は優しく、悪い評価はそこまで多く発生しません。
一生懸命仕事をしていれば、出来が良くなくても並程度は貰えるケースが多のではないでしょうか。

たとえば、ABCの3段階評価(Aが高評価とする)でCを付ける割合が少なければ、必然的にAの割合も多くはならずBに集中します。
A評価を付けるには人事も納得する程の余程の理由が必要になります。

経理部は目立った成果を出すのは難しい部署の為、B評価つまり並の評価が付きやすいです。
しかしながら、送金トラブルや書類紛失などの重大なミスを犯してしまえばC評価になってしまいます。

このことより、経理部の評価は並かそれ以下になりやすい傾向があります。

表彰されることはない

優秀な成績を収めた営業マンやヒット商品を生み出した企画部が社内表彰される中、経理部が表彰されることは滅多にありません。

連日の深夜残業で決算業務を期日通りに完了させようが、数億円の支払業務を無事に完了させようが表彰される訳がありません。
ミスしたら罰則は受けますが、どんなに頑張っても表彰されないのが経理部です。

むしろ、営業マンが表彰されてボーナスが与えられるお金の処理をするのが経理部です。

待遇面ではマイナス

表彰されれば臨時ボーナスが入ったり昇給の対象にもなります。
営業職と比較すると表彰による待遇面アップが望めない経理部は、貰えるお金が少し低いとも言えます。

いきなりエースになれることはない

頭の回転だったり、仕事を効率良く捌けたり、コミュニケーション能力が高かったり…これらの力がある人間は勿論、経理部でも成長が期待できます。
しかし、新人経理部員がいきなりエースになれることはまずない部署です。

営業職であれば、経験は少なくても持ち前のコミュニケーション能力で顧客の信頼を掴み、若手がトップ成績を収めるケースもあるでしょう。
企画職であれば、たまたま思い付いた業界の常識にとらわれない斬新なアイデアがヒット商品を生み出し、エースになることもあるかもしれません。

しかしながら経理の世界は知識量と実務経験が物を言う世界。
ベテラン経理部員にはなかなか勝てません。
長年かけて着実に力をつけ、やっとエースになれる世界なのです。

よって、優秀な新人でも任せられる業務は多くなく、いきなり評価はされにくいのです。

評価と昇進は比例しない

安心出来るのは、並の評価でも昇進対象にはなるということ。
何故なら他の経理部員も同様に評価されにくいからです。

営業職しか経験したことのないトップ営業マンがいきなり経理課長に昇進なんてことはあり得ないことです。
経理部は専門性の強い部署であるが故に、経理部内で評価の高い者を経理課長や部長に昇進させます。

でも、ポストは空かないのが経理部

営業職とは違い、会社が大きくなったからといっても経理部を2つ3つと増やすわけにはいきません。

一度経理課長や部長等のポストに任命されれば、他部署への異動はあまりありません。

また、ポストが空いたとしても中途採用で管理職クラスの人が入社するパターンもあります。
経理部は転職しやすい職種な為、昇進を目指すなら敵は社内だけとは限りませんので注意が必要です。

評価される為に出来ること

評価されにくい環境にある経理部でも出来ることはあります。
では、経理部内で評価される為にはどうしたら良いのでしょうか。

堅実にミスのない業務遂行

お金に関わる部署なので、ミスは絶対禁物です。
一度でも大きなお金のトラブルをしてしまえば、経理部員としての信頼を取り戻すには時間が掛かります。

確認に確認を重ね、ミス防止策を立案すると評価されます。
ミスをしないことで褒められることはないですが、堅実にミスがない仕事を積み重ねていくことは信頼に繋がり新たな仕事を任せてもらえるようになります。

当然、新たな仕事をどんどん習得すれば評価に繋がるので、ミスをしないことが間接的には経理部員の評価対象なのです。

業務効率化の提案

経理部のような管理部門では、売上を作ることが出来ない分、業務効率化することが評価の対象となります。

自分自身の残業時間削減は勿論、経理部全体の残業時間削減、ひいては社内全体の残業時間が減れば社内の人件費ダウンによって利益捻出が出来ます。

たとえば、営業職が経費精算伝票の作成に時間が掛かっているとします。
これをよりシンプルな精算システムに切替えたり、ミスを減らす為の社内研修を開いたりすることで経費精算伝票作成時間を減らすことが出来れば大成功。
営業マンが経費精算伝票作成の時間に充てていた時間を新規顧客獲得の為の業務に充て売上アップさせることが出来れば、経理部が間接的に会社の売上アップに貢献したと言えるでしょう。

難関資格の取得

会社によりますが人事評価は上司の一存では決められないことが多いです。
上司の上司や人事部、或いは部下や同僚からの評価も総合して「誰から見ても評価に値する」具体的な武器がないと高評価になりません。

経理部では会計や財務に関する難関資格があれば評価に値し、表彰対象にもなり得ます。
簿記2級程度は経理部としては「取得出来て当たり前」レベルの資格なのでそれ以上の資格取得がマストです。

■経理部で評価される資格一覧
・公認会計士
・税理士
・日商簿記検定1級
・ファイナンシャルプランナー1級
・AFP
・米国公認会計士(USCPA)

いずれも難関資格でかなりの勉強時間を要します。
しかし、取得することが出来れば評価・昇進・表彰対象となることは勿論、資格手当が支給されることもあり、待遇面でも大きなメリットを得ることが出来ます。

経理部の実務経験を積みながら資格の勉強をすることは相乗効果が生まれます。
独立も視野に入れることが出来る為、頑張るだけの価値はあるでしょう。











まとめ

どうしても業務性質上、評価されにくい経理部ですが、営業のように成績に左右されて評価されるストレスがないのはメリットと言えるでしょう。
華々しい成績を上げて注目されることだけが仕事の醍醐味ではありません。
地味かもしれませんが、会社の経営を陰で支え続けるということもひとつの仕事の醍醐味です。

まずは堅実に業務を習得していき、ミスのない仕事をしていけば、徐々にではありますが評価は高くなっていくでしょう。

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