大企業経理マンが痛感する経理部男性のマイナスイメージ

世間的に経理は女性の仕事というイメージが強い。
男性は営業で外回りして会社の売上を獲得し、女性は社内に残り事務作業をする。そして、経理という仕事もその事務作業の一つ。

故に、経理部は仕事が楽そうとか、営業を外された人が配属される部署だとか、そういったイメージが少なからずあるのではないでしょうか。
このマイナスイメージは、経理部で働く男性にとっては大きな痛手です。

当記事を書いているのは大手企業の経理部で働く30代男性。
長年経理部で働いていれば世間のイメージは嫌でも分かってきます。
そして、そのイメージはかなり実態とかけ離れているものであり、経理部男性を苦しめるものです。

大企業経理マンが痛感する経理部男性のマイナスイメージについて真剣にまとめました。

世間が誤解している経理部の世界

まず最初に経理部男性に対する世間のイメージと実態の違いについて書きます。
ここで書く経理部は社員1,000名以上の大企業の経理部です。

経理部には男性が多い

経理=女性の仕事というイメージもあるでしょうが、大企業の経理部は男性の方が多い傾向にあります。
勿論、女性の経理のスペシャリストもいますが、少なくとも「経理部=女性ばかりの職場」というイメージは誤りです。

何故男性が多いのか。
それは、専門性の高い難しい仕事であるが故に長期働いて経験を積むことが大切であり、結婚や出産で退職する可能性が高い女性よりも男性が適しているからです。

かなりの激務

内勤の事務は楽で、お菓子食べておしゃべりしながら定時上がり…中にはそんなイメージを持つ人もいます。

しかしながら、経理部は激務。
特に大企業の経理部で、上場企業だったりグループ会社を持つ企業であればかなりハードになります。

中でも決算期は激務で、残業時間100時間超えや、休日出勤も多々あります。
少なくとも決算期は社内で一番の激務になるのは経理部でしょう。

営業こそ誰でもいける

経理部の仕事は誰にでも出来る仕事ではありません。
会社のお金を扱う以上ミスは許されませんし、仕事自体に専門知識を要する為、簡単に出来る仕事ではないのです。

適性を判断されて配属され、一度経理部に入ったら長期間かけて育成することを見込まれます。
1年や2年で異動させられるケースは稀です。

営業は誰でもいけるは語弊があるかもしれませんが、結果を残せるか否かを考慮しなければ比較的誰でも入ることはできます。

伝票作成などしない

経理部の仕事は伝票作成と思っている人も多いですが、大企業の本社経理部はほとんど伝票作成はしません。

それぞれの部署や営業所の経理担当が伝票作成し、大企業の本社経理部は伝票チェックのみというケースが多いです。

勉強し続けなければいけない

経理部の業務は伝票を見て電卓を叩くだけの単純業務。
ルーティン業務さえ覚えてしまえばあとはぬるま湯に浸かるだけ・・・そんなイメージもあるようです。

会計の世界は底なし沼のような世界。
税理士や会計士が勉強量が多いことから分かるように、経理部員が勉強しなくてはならない知識はほぼ無限にあると言えます。

また、一度覚えただけの知識では通用しません。
会計基準や税法は法改正もある為、セミナーに通ったり自主的に学習をし続けなくてはなりません。











経理事務と混合される

経理事務は派遣、パート、一般職が多い為、「残業少な目」「未経験でも出来る簡単な仕事」など求人広告に打ち出されることが多く、このことから「経理部=楽な仕事」というイメージが持たれやすいようです。
経理事務では簡単な伝票作成や書類整理などがメイン業務になります。

経理部と経理事務は同じではありませんが、世間的には違いがわかりません。
大企業の経理部男性もこのようなイメージを持たれがちです。

中小企業の経理は社長夫人

家族経営の中小企業や個人商店では社長の奥様が経理担当みたいなケースがあります。

古くから経理は女性の仕事というイメージがあるのでしょう。
小規模な企業や個人商店の経理は簡単な帳簿作成がメインの仕事となりますが、大企業の経理は全く異なります。

特に中小企業で勤めている人と話すと、経理は女性の仕事というイメージがより一層強いようです。

合コンで盛り上がることは皆無

経験上、合コンの自己紹介で経理部で仕事をしていると言って盛り上がることはまずありません。

大抵、「へー、そうなんですね」で終わります。
スゴイとかカッコイイとか…そんなコメントは貰ったことがありません。

ドラマにならない仕事

医者、教師、弁護士…などのドラマは沢山あります。
サラリーマンでも、営業、商品企画などはドラマになりやすいですが経理部が主人公のドラマは印象にありません。

世間のイメージ的には経理部はドラマにもならない地味な仕事なのです。

営業がツライから経理部を志望する男性がいる

営業の売上目標(ノルマ)がキツかったり、コミュニケーション能力不足に悩んで営業職から経理部に異動・転職したいという人はよく聞きます。
営業はツラくて経理部はラクな仕事みたいなイメージを持たれているようですが、大企業の経理部は想像以上にハードです。

これは何と言っても私自身が元営業部だったからよく分かります。
ノルマが大変で、経理部のようにノルマがない部署は良いなぁと思っていた張本人だからです。
でも現実は、経理部は営業職以上にハードでした。

確かに経理部には売上目標はありませんが、その分かなりの専門知識とスキルを要する為、厳しい道をイチから学ぶ覚悟があるなら経理部を目指すのは良いと思います。

経理部の重要性が認識されていない

企業経営を理解している人からすれば経理部の重要性は十分に認識されていますが、そうでない人からすれば全く理解されません。

営業メインの会社では、営業が偉くて「事務職は営業に食べさせて貰っている」という風潮のあるところもあるようです。
こういった営業会社では経理部はさらにマイナスイメージが強まります。

大企業の経理部は本社にいます。
全国の営業所や支店で働く人は経理部が仕事をしているところを見ることがない為、何をしているか見えにくいという現実もあります。
同じ本社であっても部署が違うだけで他部署の人間がどんな仕事をしているのか分からない為、イメージだけで認識されてしまいます。

神経質で気難しくて頑固な経理部イメージ

経理部のイメージは常に電卓を叩いてお金ばかりを見ている堅い仕事。

会社にとって会計書類は非常に重要なものであるが故、ちょっとしたミスにもうるさかったり、締切をちょっと過ぎただけで経費精算してくれなかったりする経理部員は事情が分からない他部署の人からすると「融通が利かない人間」とか「偉そうにしている」と思われがち。

仕事だから無理をして演じているのにも関わらず、やはりマイナスイメージとなってしまいます。
プライベートの性格と会社での性格は違うということを理解して欲しいものです。

社内の嫌われ役を買うことも

大企業の経理部では、全国に支店や営業所があります。
時には監査に向かい、会計に関する指摘を行う立場となります。

監査と言えばカッコ良く聞こえますが、支店で働く社員からすれば嫌なもの。
日常を何も見ていない経理部が突然入ってきて金庫や書類棚をチェックされ、グチグチ文句を言われるのですから。

こうして経理部は社内でも煙たがられる存在になってしまいます。











経理部だって外出したい…

猛暑の日も極寒の日も気分が乗らない日も外出し、クライアント先に向かわなければならない営業に対し、一日中社内に居られる経理部。
営業職から見たら羨ましい限りでしょう。

ただ、全く外出せずに一日中社内にいるのもこれがなかなかツライのです。
嫌な上司や同僚ともずっと一緒にいなければならないストレスだってあるんです。

こんなツラさも世間はなかなか分かって貰えないのも痛手です。

まとめ:では、どうしたら良いのか

経理部に対する世間のイメージと実態にはギャップがあります。
とはいえ、キラキラ輝く仕事でもなければ熱いドラマのある仕事ではないのも事実なのです。
経理部が主人公の大ヒット映画が登場し、子ども達の将来の夢ナンバー1が経理部になること…なんて日は永遠に来ないでしょう。

そんな地味な仕事でも、会社にとって重要な役割を果たしていることにプライドを持ち、影で会社を支え続けることにやりがいを感じられる人は経理部に向いているでしょう。

もし、こんなに大変なのにマイナスイメージが強い経理部が嫌だという人は、経理経験を活かして経営企画、財務、マーケティングなどの仕事に転職するのも良いでしょう。

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