資格取得中・勉強中の履歴書の書き方、ルール

転職において資格はアピール材料になります。
履歴書や職務経歴書に記入する資格は取得済のものしか載せてはいけないのでしょうか。

答えは「NO」です。
特にルールはなく、取得中や勉強中の資格を記入することも可能です。

ただし、取得中の資格を記入するにはルールがあります。
なんでもかんでも闇雲に記入しては、転職でマイナス評価を受けることもあります。

転職活動を有利にする為にも資格取得中を上手にアピールしていきましょう。
その為のルールをご紹介します。

資格取得が転職でアピールポイントになる?

大前提として資格取得することが転職でアピールポイントになるのでしょうか。
資格学校や通信教育の広告キャッチコピーに騙されてはいけません。

■資格取得によって転職で加点になること
・該当資格の一定の知識を持っている
・資格によっては業務に必要不可欠(税理士、宅建士、危険物取扱者等)
・自分の得意分野や進みたい方向性をアピールできる
・向上心がある
・勉強ができる

資格がないと仕事ができないものを除いて、資格はあくまでもオマケです。
実務経験に勝るものはありません。
転職では自ら資格をアピールしすぎないようにしましょう。
その上で話を進めます。

取得してはいけない転職にマイナスポイントになる資格は以下のとおりです。

・カンタンすぎる資格
・実務経験や将来ビジョンとマッチしない資格
・昔取った資格
・ビジネスに無関係な趣味系資格(カラーコーディネーター、野菜ソムリエ等)
・スコア制の資格(TOEIC、TOEFL、BATIC等)

上記の資格はたとえ取得できたとしても転職ではアピールしないほうが良いでしょう。
むしろ、履歴書や職務経歴書には書かないほうがベターです。

【関連記事】資格マニアは転職不利!自己満にならないアピール術

この考えを前提として、取得中・勉強中の資格を転職でアピールする手段をお伝えします。











むしろマイナス評価!?カンタンな資格はNG

取得中や勉強中が転職でアピールになるのは難関資格だけとお考えください。
難関資格は試験回数が年に1回程度と少なく、ストレート合格は出来なくて当然の資格もあります。
科目合格から数年越しでの資格取得を目指すのが普通です。

■資格取得中、勉強中がアピールできる資格一覧
公認会計士、税理士、弁護士、司法書士、弁理士、中小企業診断士、社会保険労務士、不動産鑑定士、1級建築士、日商簿記1級、CFA、アクチュアリー、証券アナリスト、ITストラテジスト、USCPA等

カンタンな資格はNGです。
年に数回実施されていて、一発合格できる資格を取得中・勉強中アピールするのはオススメできません。

日商簿記検定2級を勉強中です!! 
簿記2級くらい取ってからアピールしようよ…

カンタンな資格で取得中・勉強中アピールすれば、「私にとってこの資格を取るのは難しく、時間がかかります」と能力がないことをアピールしているようなものです。
せっかく頑張って資格勉強しているのにマイナス評価を受けないように注意しましょう。
ただし、転職面接で聞かれたら「次の試験に向けて勉強中です」と受け答えするのは好印象でしょう。

一次試験や二次試験に合格している場合は履歴書明記!

難関資格は一次試験だけでは取得にならず、一次試験→二次試験→三次試験→資格認定となる場合があります。
一次試験や二次試験に合格が明確になっている場合は、履歴書や職務経歴書に明記しましょう。

記入例: 20××年8月 中小企業診断士 一次試験合格

難関資格の一次試験合格だけでもスゴイことなので、転職でアピールできます。
特に難関資格は受けるだけなら夢物語になってしまいますが、事実として一次試験や二次試験に合格していることで「本当に合格できそうだ」と信頼を得ることができます。

科目合格している場合も履歴書明記!

難関資格の中には科目がわけられていてそれぞれ合否判定が出る試験もあります。
このケースの場合も確実に履歴書・職務経歴書に記入するべきでしょう。

記入例: 20××年12月 税理士 簿記論、財務諸表論、法人税法 科目合格 

特に税理士のように長年かけて科目合格しながらステップしていくような難関資格の場合には有効です。
資格によっては科目合格の有効期限が切れてしまうものもありますが、当然にして有効期限が切れたものは書くべきではありません。

自己採点合格している場合は…

難関資格であれば資格学校などがすぐに模範解答を発表し、自己採点でおおよそ合否がわかることがあります。

しかし、これは正式な合格ではないので履歴書や職務経歴書に記入するのはNGです。
残念ですが「自己採点合格」や「合格見込」などの表現を使うのはやめましょう。

もし転職面接で「合格できそうですか?」と聞かれた場合には「資格学校の模範解答での自己採点では合格できそうです」と答えても良いでしょう。

いつ受験予定かを明確にしておくとGOOD!

一度も受験していない資格を履歴書や職務経歴書に記入することも可能です。
このケースは転職アピールとしては弱いのは覚悟しましょう。
「受験予定」だけならウソでも言うことができます。何も証拠がありません。
ウソと思われない為に、なるべく明確に記載をして信憑性を高めましょう。

いつ受験予定かは履歴書や職務経歴書き書きましょう。

記入例: 20××年7月 司法書士試験 受験予定

こうして具体的な受験日を書いておくと資格取得への決意や具体的な計画性を表明できます。

受験資格を満たしていない場合は論外です。
また、たとえ受験資格を満たしていても現実性がない試験計画もNG。
たとえば税理士受験予定なのに簿記を持っていないなどが該当します。

資格取得中ならどんな勉強をしているかを答えられるように!

ここからは履歴書や職務経歴書に書く必要はありません。
面接対策として聞かれたときに受け答えができるように準備しておきましょう。

まずは、資格取得に向けてどんな勉強をしているかを明確にしましょう。

難関資格取得に向けてどんな勉強をしていますか?
毎週土曜日は資格学校に通学し、平日は仕事後に自宅で毎日1時間半程度自習しています。

資格学校、通信教育、セミナー受講など勉強方法を具体的にしておくと良いでしょう。
お金を投資していることも本気度が伝わりGOODです。

何故資格取得しているかはストーリーが大切

どれだけ難関資格であろうと、なんとなく資格取得をするのはNGです。
転職面接においては、これから働く会社で貢献できる知識習得の為に資格取得していることがアピールできなくてはなりません。

何故営業職のあなたが難関資格の中小企業診断士を取得しようと考えたのですか?
営業職として多くの会社の方と接するうちに法務知識や経理知識不足で上手く商品提案ができないことがありました。
中小企業診断士ではビジネス全般を広く学べる為、営業職として顧客へ提案の幅を広げて売上を高める為に勉強したいと考えたのがキッカケです。
また、将来的に管理職になったときにはさらに経営知識が必要になると考え今から勉強をしております。

自身の職務経歴から生じた課題と、将来ビジョンを結びつけたストーリーを用意しておきましょう。
転職で面接官が思わず資格取得を応援したくなるように熱意を持って伝えることもポイントです。

【体験談】中小企業診断士取得中で臨んだ転職面接

経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士。
難関資格だけに数年越しで取得する人も挫折してしまう人もいます。

そんな中小企業診断士の一次試験合格し、二次試験受験中に転職に臨んだYさんの体験談を紹介します。

■Yさんプロフィール(転職活動時点)
年齢:31歳
性別:男性
前職:大手IT企業 エンジニア職
年収:500万円
面接を受けた会社:大手IT企業 経営企画職

エンジニア職から経営企画職へのキャリアチェンジを狙って勉強をはじめたのが中小企業診断士。
本当なら資格取得してから転職しようと考えていたのですが、想像以上の難関資格だった為になかなか合格できず…
なんとか一次試験合格した時点で「中小企業診断士取得中」の立場をアピールして同業他社の経営企画職に応募。

なんと、面接官である経営企画部長も中小企業診断士一次試験合格者。
Yさんと同じく二次試験でつまずいていたそうです。

当然、面接官も資格の素晴らしさも難しさも理解してくれます。
面接は中小企業診断士試験の話で盛り上がり、見事に内定を掴み取りました。

年収は前職より20万円アップの520万円。
経営企画職は未経験にも関わらず、向上心とポテンシャルを評価されて年収アップまで勝ち取りました。

経営企画は狭き門であり、なおかつライバルもハイレベル。
Yさんは念願の職種に就くことができ、今でもバリバリ働いています。
中小企業診断士資格取得中を履歴書に記入していなかったら内定を掴むこともなかったでしょう。

【まとめ】資格取得中・勉強中をアピールして転職成功を掴もう!

取得中や勉強中の資格はうまく利用すれば転職に有利に働きます。
ルールと上手な活用方法をまとめます。

・資格取得中と履歴書に書くのは難関資格のみ。
・カンタンな資格、業務に無関連な資格、
・一次試験や二次試験に合格している場合には明記。
・自己採点合格は履歴書には書かない。
・受験予定がある場合は日程を記入。
・具体的にどんな勉強をしているか、何故資格にチャレンジしているかは聞かれたら答えられるよう準備しておく。

転職先の企業が該当資格取得を推進している場合は必ずプラス評価になるでしょう。
履歴書や職務経歴書の資格欄は企業が真っ先に見るところです。
慎重に計画立てて自分の価値をアピールしましょう。