ITパスポートは履歴書に書かない方が良い資格【転職に役立たない】

情報処理の国家資格として人気のITパスポートという資格、耳にしたことがある人は多いでしょう。

資格学校や通信教育の広告にはいかにも転職・就職に役立ちそうな資格としてアピールされていますが、広告の情報に踊らされてはいけません。

当記事を書く私自身、ITパスポート資格を持っていますが役に立たない資格と評価しています。
転職時には履歴書にはあえて書きませんでしたし、会社にもITパスポートを持っていることは報告していません。

これからITパスポートを勉強しようと思っている人や、転職で履歴書に書くか迷っている人は是非読み進めてください。

ITパスポート試験データまとめ

ITパスポートとはどんな試験なのでしょうか。
まずはITパスポートの試験データについてまとめます。

■ITパスポート試験データ
受験資格:なし
出題分野:ストラテジ系(企業と法務、経営戦略、システム戦略)、マネジメント系(開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント)、テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステム、技術要素)
合格率:約50%
必要勉強時間:約100時間
試験回数:週1回程度 ※都道府県によって異なる

詳しくは、公式HPをご確認ください。→ ITパスポート試験 公式HP











学生の就職活動ならITパスポートを履歴書に書く価値あり!

前提として、当記事は転職者向けに書いています。
学生であればITパスポート資格を履歴書に書くことで「IT知識のある学生」、「向上心の高い学生」として評価に値するでしょう。

特にIT業界で活躍したい学生は手始めにITパスポートを取得して就活に役立てることをオススメします。

ITパスポートの合格率は平均50%程度

ITパスポートはそれなりに勉強すれば誰でも合格できる簡単な資格です。
少なくとも私の周りでは、「ITパスポートに絶対合格したくて頑張って勉強しているけど、何度受験しても合格できない」という人は聞いたことがありません。

平均合格率50%の国家資格、笑ってしまうほど簡単です。
「50%と言っても半分しか合格できない!」と思うかもしれません。
しかし、不合格者の中には勉強せずにとりあえず受験したという人もいます。

ITパスポート合格の平均勉強時間は?

ネット情報では100時間程度という意見が多かったです。
1日2時間勉強すれば1ヶ月半程度で取れる簡単な資格です。

私の場合は50時間程度で合格できました。
往復の通勤電車で参考書を読み、土日に4時間程度デスクで勉強して1ヶ月で取得です。
過去問で大体の合格率がわかるので50時間程度勉強したところでこれ以上勉強する必要はないと確信しました。

ITパスポートは何のIT技術も身に付かない資格…

既に勉強している人や資格取得している人は実感していると思いますが、ITパスポートでIT技術は何一つ身に付きません。

ITパスポートを持っていることでプログラミング技術は学べませんし、WEBデザインも出来ません。
そもそもITパスポートという名前なのに、資格取得しないと出来ないことは何一つありません。「パスポート」ではありません。

また、ITパスポートは1ヶ月程度の勉強時間でも合格できるレベルの資格ですから、勉強して得た知識もすぐに忘れてしまいます。

履歴書にITパスポートを書くのはマイナス評価!?

年齢にもよりますが、30代以降の転職において履歴書にITパスポートは評価対象にはならないでしょう。
むしろマイナス評価を受けることも考えられます。

IT業界への転職であれば「こんな簡単な資格しか持っていないのか!」とガッカリされるでしょう。
ITパスポートを履歴書に書くということは逆に言えばそれ以上の資格に相応する知識は持っていないという証明でもあります。

また、IT業界以外の転職であれば履歴書を見て「何故ITパスポートを取ったのですか?」という質問をされるでしょう。
転職に繋がる明確な理由が答えられますか?
もし答えるとしたら「IT化が進む時代において、私はITの知識が弱かったので最低限の知識を得たいと考えて勉強しました。」と弱点を克服したい為に勉強したと伝えた方が好印象でしょう。
ITパスポートは決して自慢できる資格ではありませんから。

履歴書の資格欄が空白だからITパスポートを資格取得するのはダメ?

そう考える人は多いでしょう。
履歴書の資格が普通免許と英検3級なんて、転職面接で高評価を受けません。

転職したいけど資格がなくて不安…
手っ取り早く取れて、しかも国家資格のITパスポートはこんな考えから取得する人も多いです。

私見としては、ITパスポートだけ履歴書に書くくらいなら空白の方がマシだと思います。
「こんなレベルの資格しか合格できない頭脳なのか。」と逆に目立ってしまうからです。

転職まで時間があるなら最低、簿記2級や宅建レベルの資格を取っておくべきです。

他にも資格を沢山持っている場合は?

もっと難しい資格も保有した上でITパスポートも合格した場合には履歴書に書くべきか悩むところです。

こちらも私見としては履歴書に書かない方が良いと思います。
資格マニアのように思われてしまうからです。

簡単な資格ばかり取る人間は自分に自信がないからです。
ITパスポートは資格マニアがかなりの確率で持っている資格です。

転職において資格は最重要ではありません。あくまでオマケです。
職務経験、業務スキル、コミュニケーション能力のほうが数倍見られています。

ITパスポートで出世することはあり得ない。

社員「人事部長!私、国家資格のITパスポートに合格しました!」
人事部長「それはすごいな!君には出世してもらおう!」

…そんな会話がされるほどレベルの低い会社は存在しないでしょう。

ただし、パソコンを使わない仕事はほぼ皆無となっている現代。
ITは今やシステム部門でなくとも必須スキルになりつつあります。
全社員にITパスポート資格取得を推奨したり強制する会社は増えていく可能性は高いです。

実際、ITパスポートは役立たない資格なのか。

私自身ITパスポート資格者ですが、全く役に立たないとは思っていません。
IT部門でなくともITに関する基礎的知識は必要な世の中になっています。
私自身、ITとは無関連な部署(経理部)で働いていますが、仕事上でも役立つシーンはあります。

たとえば…

・会社でパソコン関連のトラブルがあるとき一次対応できる。
・難しいIT用語の意味を「何となく」理解できる。
・社内システムの移り変わりにも抵抗なくついていける。

まぁちょっとしたことではありますが、自分では気付かないところで密かに役立っているのだと思います。

ITが苦手な人はITパスポートの勉強をしてみても良いと思います。
しかし、ITパスポート資格を取得したからと言って会社に報告するレベルでもありません。

【総評】ITパスポートは履歴書に書けない資格。オススメしません。

資格を取ることが全く無意味とは言いませんが、たった50時間とは言え勉強時間を費やしたのがもったいないと感じています。
ただし、以下の場合にはITパスポート資格取得を考えても良いでしょう。

・学生の就職活動、第二新卒。
・IT難関資格受験の第一歩として勉強する人。
・ITが苦手で克服の為に勉強したい人。
・会社からITパスポート資格取得を推奨されている人。
・何でも良いから資格が欲しい資格マニア。
・その他、ITパスポート資格取得した理由を明確に語れる人。

時間は有限です。
「簡単に取れる国家資格」というだけで良く調べずに勉強を始めるのは時間の無駄です。
セールで安い服を買っても着ないで終わるのと同じです。

当記事はITパスポートを批判する記事ではありません。
価値がある資格かどうかは人それぞれです。
ITパスポートのメリット・デメリットをしっかり検討してから資格取得をしましょう。