管理部門で残業が少ない部署は?残業が多い激務な部署は?

直接会社の利益を生み出す営業、販売、製造部門の裏で、会社全体の管理を行うことで間接的に利益に貢献する管理部門。
総務、人事、経理など大抵どの会社にもある事務職がこの管理部門です。

営業に疲れた人の中には、社内デスクワークの事務職に憧れて管理部門を志す人も多いです。
確かに、営業は肉体的にも精神的にもハードな世界で、残業が多い傾向のある職種です。
しかし、管理部門にも残業が少ない部署と残業が多い激務部署もあります。

会社によっても異なりますが、やはり部署による傾向は出てきます。
当記事では、管理部門で残業が少ない部署と多い部署を調べてみました。

【前提】管理部門は人員余剰にさせないのが鉄則。

利益を生み出す営業・販売・製造部門はどんどん人員採用していくことで会社を成長させていきます。
しかしながら管理部門は利益を生まない為、人員が多い程人件費だけが増えていきます。

つまり、管理部門は必要以上には人員採用しないのが鉄則。
どの部署も暇な部署はなかなかないのは前提となります。

「とにかく楽で暇な仕事をしたい」とか「残業は絶対したくない」という人は管理部門には向いていないでしょう

管理部門で働くメリットは?

どの管理部門を就職先に選んでも共通するメリットがあります。
全ての会社・部署に当てはまるとは言い切れませんがおおよそ当てはまるメリットをご紹介します。

■管理部門のメリット
・基本的に土日休み
・外出や出張が少なめ
・営業のような数値ノルマがない
・内勤で一日が終わる
・クライアントとの折衝がない
・接待や懇親会などの飲み会が少ない
・専門知識が身に付き転職に有利になる

売上ノルマやクライアントとの付き合いに疲れた営業マンが管理部門への異動を志望するケースが多いです。
少人数かつ異動希望者が多いだけに管理部門はどの部署も人気職種です。











【前提2】管理部門は残業をしないで帰るのが鉄則。

もうひとつの前提として、しっかりした会社の管理部門は「無駄な残業」はしません。
利益を生まない管理部門に無駄な残業代を支払いたくないのも会社の狙いです。
残念なし・定時帰りを原則として仕事のスケジューリングをします。

とはいえ、どの管理部門にも繁忙期はありますし、トラブル対応は必要になります。
同じ管理部門でも残業が多い・少ないはハッキリと出てしまいます。

【残業少なめの管理部門】総務部

一般的には残業が少ない管理部門として挙げられるのが総務部。
総務部の仕事内容は会社によって様々ですが、会社の「何でも屋」になるのも総務部。
大小様々なトラブル対応に巻き込まれやすい為、突発的な残業も発生しやすいのが総務部です。

それでも「残業少なめの管理部門」としているのは、総務部は会社の風紀委員のような役割をするからです。
たとえば過度な残業やサービス残業などを取り締まるのもこの総務部です。
総務部が残業ばかりしていては、社員に「残業しすぎ!」と注意することは出来ません。

そんな総務部の繁忙期は下記のとおりです。

・年度始めの4月
・人事異動の多い4月・10月
・株主総会のある6月
・事務所移転
・健康診断時期
※月は会社によって異なります

その他、社内でトラブルがあれば突発的な繁忙期が訪れるのが総務部です。
何もなければ残業なく帰るのが基本スタンスになります。

【残業少なめの管理部門】法務部

契約・取引対応、監査対応、トラブル対応、コンプライアンス問題対応をする専門部署である法務部。
弁護士、司法書士、弁理士などの専門家との調整役ともなります。
コミュニケーション能力や調整能力が問われます。

コンプライアンス問題・SNS問題・反社会勢力問題が経営を揺るがす現代、法務部は忙しくなりつつあります。
一般的にはルーティン業務は多くなく、トラブルがあったときに対応に追われる部署の為、残業少なめとしました。

しかしながら、コンプライアンス問題が企業経営において重要視される時代において法務部は激務部署になりつつあります。
時には会社の存続に関する重要トラブル対応となる為、激務が待ち受けていることもあります。

そんな法務部にも繁忙期はあります。

・株主総会のある6月
・大きな契約ができたとき
・監査が入ったとき
・その他各種トラブル時

 

やはり株主総会準備が繁忙期となる他は、具体的な繁忙月は読みにくい法務部。
大口の取引となると契約書関連の仕事で残業続きとなります。
絶対にミスが許されない法務部は閑散期は残業少なめとなる分、繁忙期には残業多めの部署です。

【残業少なめの管理部門】経営企画部

会社の戦略立案を行うエリート部署、経営企画部。
経営企画部の仕事内容は会社によって様々です。
激務なイメージも強い経営企画部ですが、残業時間にもバラつきは多いものの残業多めの激務部署とまではいかないようです。

繁忙期はあっても急なトラブル対応は少ない経営企画部は平均すると残業少なめの部署と言えるでしょう。

・決算報告のある4-5月
・組織編制を行う年度末
・取締役会開催時
・M&A案件が生じたとき

 

社長や役員からの特命案件で経営企画部が極秘に動くこともあります。
依頼相手がお偉いさんだけに中途半端な仕事はできない為、急な繁忙期となることがあります。
経営企画部は高年収な為、突発的な残業くらいは覚悟しましょう。

【残業少なめの管理部門】情報システム

会社の情報を管理する専門部署、情報システム。
IT部門は激務のイメージを持つ人もいるでしょう。

企業経営においてITが必須になっている時代において情報システムの仕事の重要性は高まりつつあります。
会社が新しい動きをするときには情報システムも動くと言っても過言ではないでしょう。
システムトラブルは会社の動きが止まる危険性もある為、トラブル時には解決まで帰ることは許されない部署になります。

とはいえ、トラブルさえ起きなければ残業なしで帰れる部署の為、情報システムは管理部門の中では残業少なめと言えるでしょう。

そんな情報システムは繁忙期が何月とは言いにくいです。
新たなシステム導入があれば必然的に繁忙期になります。

【残業多めの管理部門】経理部(財務部)

会社のお金に関する業務をする経理部(財務部)。
企業経営においてお金の重要性は言うまでもなく大切なものであり、経理部や財務部は残業の多い激務部署です。
システム化やペーパーレス化が進んでいて残業削減傾向にはありますが、まだまだ残業が多いです。

特に決算期の経理部は激務で家に帰れない日もあります。
その分、決算のない閑散期には残業なし・定時上がりの日もあるのでメリハリがつけやすい部署でもあります。

そんな残業多め部署の経理部の繁忙期は以下のとおりです。

・決算月である3月-4月
・中間決算のある9-10月
・四半期決算のある6-7月、12-1月の月末月初
・株主総会のある6月
・法人税納付のある5月

経理部は他の管理部門と比較しても繁忙期が読みやすい部署です。
その他、消費税増税や会計監査が入れば当然にして繁忙期となります。

【残業多めの管理部門】人事部

会社の人材に関するあらゆる業務をするのが人事部。
人材の採用、配置、教育、評価を行います。

華やかなイメージも強い人事部ですが、その裏側は残業の多い激務部署です。
「会社の人事は何を考えているかわからない」と言いますが、人事異動や評価に関する会議や打合せを何度も何度も重ねて決められているのだからビックリです。

また、人気の採用に関する業務も裏側はなかなかハード。
新卒採用は年に1回ですが、中途採用は随時採用している企業も多いです。
転職が当たり前となり中途採用のウエイトが大きくなっている時代であるが故に人事部はより激務になる傾向にあります。

人事部の繁忙期は以下のとおりです。

・入社研修のある4月
・人事異動案を作成する8月・2月頃
・前年度の考課を決める6月頃
・新卒採用が解禁される次期

中途採用は採用時期がバラけるものの、新卒採用は4月と決まっています。
人事部の繁忙期はある程度読めます。学生の内定辞退等によって残業時間は膨れ上がったりします。
新卒採用時期は年度によってバラつきがある為、読めません。

【さいごに】仕事が増えても人員増員しにくいのが管理部門…

どの管理部門部署も、基本は残業なし・定時帰りを基本としているものの、繁忙期やトラブル発生時は激務とならざるを得ません。
そして、管理部門がどれだけ仕事が増えても人員増員しにくいのはどの会社も変わりありません。

正直、誰だって残業したくないしサービス残業なんてもっとしたくないでしょう。
管理部門に転職・異動希望する人は少しでも恵まれた環境で仕事が出来るよう、しっかりとリサーチすることが大切です。