履歴書の役職詐称はバレる?バれない?役職なしでも転職成功術

転職時、応募企業に第一に見られるのは履歴書や職務経歴書。
役職無しの平社員より、主任や課長といった役職がある人の方が転職市場で高い評価を受けやすいのは事実。

でも、役職なんて会社によって様々。
呼び方だって様々。支店長、参事、主査、マネージャー、チーフ、リーダー、スペシャリスト、スーパーバイザー、店長など…
どの役職が偉いのかよくわかりません。
20代でどんどん役職を与え部下がいないのにチーフ肩書きの人もいれば、40代になってもほとんどが役職なしという会社もあるようです。
前者は離職率が高いブラック企業や若い人材が多いベンチャー企業にありがちで、後者は役職階級を少なくしてフラット組織を作ることで風通しよく意思決定の早い会社にする為という場合も多いです。

会社によって役職のルールなんて様々な訳で、外から見たらいい加減なもの。
だったら、転職時に履歴書・職務経歴書に役職詐称したって、転職面接でウソの経歴を話してもバレないのでは?と考える人もいると思います。

果たして役職詐称はバレるのでしょうか?バレないのでしょうか?
勿論、嘘は良くないですが…どこまで役職詐称がバレないかを考えてみました。

【前提】役職なしが必ずしも転職に不利という訳ではない。

まず大前提として、役職なしが悪いことなのでしょうか。
先述のとおり、役職者と役職なしの人を比較したときに転職市場で高い評価を受けるのは前者。
どのレベルかはさておき、少なくとも会社が「ある程度の仕事の実力はある」として役職を与えたと世間は考えるからです。

これは、高年収提示をされる可能性が高いということであり、採用される可能性が高いとは限りません。
応募先企業の求める人材像が「部内の一番下位職からイチから育てていきたい」としたら、役職者より役職なしの方が採用可能性は高まります。

この前提を踏まえた上で、役職詐称する必要がなければしないに越したことはありません。これ以上当記事を読み進める必要はありません。

大企業で役職者は転職ではむしろ不利なことも!?

誰もが知る大企業で課長や部長の肩書きを持っている人が転職で中小企業に面接に来たらどうでしょう。
むしろ扱いにくい人材と思われる可能性が高いです。

役職がマイナスに働くケースもあるのです。

実力がない役職者は最も嫌われる。

起業して20代で社長になった人や親の跡継ぎで社長になった人は転職で有利でしょうか。
組織をマネジメントした経験があることは間違いないですが、実力があるかどうかは不明です。
下積みがないまま上に立った人間はプライドだけ高く、使いにくい人材と思われても仕方ないでしょう。

40代役職なしでも転職に不利にならない?

20代・30代で役職なしは会社によっては普通のことかもしれませんが、40代(もしくは50代)ではそうもいきません。
たとえ40代でも役職なしの人が大半の会社であったとしても、世間的には「何かしらの役職があっても良い年代」と思われます。
ただし転職面接では「何故役職なしなの?」なんて聞かれることもないでしょう。

40代の転職は基本的にはマネジメント経験者を優遇します。
これから育てていきたい人材はフレッシュな20代を優先するでしょう。
残念ながら、40代で役職なしは転職に不利と言わざるを得ません。











役職詐称はバレる可能性が低い。

役職なしなのに主任と書いたり、主任なのに係長と書くくらいならバレない可能性が高いです。
転職先の会社もわざわざリサーチもしないでしょうし、リサーチする術もなかなかありません。

ただし、主任や係長は一般的には管理職でない為、平社員に多少の手当がついた程度のもの。

これが課長や部長と偽ってしまうと、バレる可能性が高くなります。
社内でも「今度○○会社課長が中途採用入社する!」と噂になるでしょう。
もし社内で前会社に知り合いがいればすぐに役職詐称がバレることになります。

前職調査はほとんどなくなっている。

転職先の企業が求職者の会社もしくは元勤務先会社に電話をして調査をすることはほとんどなくなってきています。
何故なら電話で聞いたところで答えてくれないからです。

個人情報漏洩に対するコンプライアンス意識が高まっている為、社員の個人情報をわざわざ他社に話す行為をすることはしないのが常識です。
元社員であっても個人情報を伝えてメリットはない為、調査に協力してくれる可能性は極めて低いです。

ただし、部長クラス以上だと前職調査される場合も多いようです。

金融業界は前職調査をする可能性がある。

一般企業の多くは前職調査をしなくなってきているとは言え、金融業界は前職調査の文化が残っています。
銀行、証券会社、保険会社などで役職詐称をするのはバレる可能性が高いでしょう。

では、どうやって役職詐称はバレるのか。

最もバレる危険性があるとすれば、知人を通じて話になったとき。
転職先企業の人と前職の人が知り合いだったとき。

「そういえば、あなたの会社の課長だった○○さんがうちの会社に入社しましたよ。」と話をすれば一発で役職詐称がバレてしまいます。

また、会社同士の取引があれば役職詐称がバレる可能性が高まります。
同業他社の転職では特に繋がりがある可能性が高いので要注意です。

また、転職面接では役職に応じたマネジメント視点でのエピソードトークは必須です。
役職詐称できるだけのトーク内容の準備をしておかないと矛盾が生じます。
数々の面接をしてきた人事部の面接官には「この人、嘘をついているのでは?」とバレる可能性があります。

転職面接で名刺を渡すことは基本的にはない。

いざ転職面接では面接官から名刺を渡されることが多いですが、名刺交換する必要はありません。
名刺を渡すのは会社員として会っている場合であって、転職面接のように個人として話をする場で名刺を渡すことはむしろ相応しくなく、非常識と取られる可能性もあります。

役職を証明する最も簡単なツールが名刺なのですが、幸いにも交換する必要はないので、役職詐称がバレることはありません。

「リーダー」など非公式な役職は?

「リーダー」、「プロジェクト責任者」、「アドバイザー」、「事務局長」など非公式な役職(わかりやすく言えば辞令がなく名刺記載もない役割)がグレーなライン。

非公式な役職だとしても上司や職場メンバーから認識され、役職者としての役割を果たしていた場合にはマネジメント経験と言えます。
正確には、履歴書には役職記載せずに職務経歴書に非公式な役職を記載するのが良いでしょう。

では、「リーダー」を履歴書に書いたらNGかと言うと微妙なライン。
非公式な役職とバレることはないでしょうし、前職で認識されていたなら役職詐称にもなりません。

降格した場合は履歴書・職務経歴書にどう書けば良い?

様々な事情で役職を解任され降格した人もいるでしょう。
仕事が出来なくて降格しただけでなく、チームメンバーに恵まれずに営業成績が上がらなかった人や、トラブルに巻き込まれて責任を負った不運な降格者だっているでしょう。

「降格した」と履歴書や職務経歴書に書くくらいなら、はじめから昇進していないことにした方が良いのでは?と迷うでしょうが、どちらが良いかはケースバイケース。
降格してしまった理由を明確にし、その経験から学んだことを転職面接で話せる自信があるなら率直に書くべきです。

ちなみに、昇進して降格した経験を隠すことも役職詐称(経歴詐称)になる可能性があります。

アルバイトやパートの人材育成も立派なマネジメント経験。

たとえ役職上の管理職でマネジメント経験がなくとも、アルバイトやパートを部下として人材育成した経験もマネジメント経験と言えるでしょう。

特に飲食店、小売店、サービス業などの店舗ビジネスでは新入社員時代からアルバイトやパートが部下となり、採用・研修・指導・評価などをした経験を持つケースがあります。

転職先の企業が知りたいのは、役職の話ではなく、マネジメント経験があるかどうか。
ヒト・モノ・カネ・情報など経営資源をコントロールして仕事をしたことがあるなら、どんどんアピールすべきです。

具体的には、
「○○店の社員として20名のアルバイト・パートを部下に持ち、○○という課題に対して○○な取り組みをしてアルバイト・パートの接客力向上に繋がり予算達成をし社内表彰されました。」
のようなエピソードを話せれば役職なしでもマネジメント経験に匹敵する経歴として評価される可能性があります。
職務経歴書に書いてアピールすると良いでしょう。

学生時代の部活の部長や学級委員長経験は?

中途採用の転職面接では基本的には学生時代の経験を履歴書や職務経歴書に書くことはありません。
よって、いくら学生時代に部活の部長や学級委員長という組織をまとめるマネジメント経験があってもアピールするチャンスがありません。

正直、どんなに輝かしい学生時代を過ごしたとしても転職では自ら触れるべきではないでしょう。

ただし、転職面接で趣味の話や出身大学の話から話題が広がることは有り得ます。
転職面接で面接官から話題を振られたら、
「実は大学まで野球をやっていて部長も務めていました。今は趣味として草野球チームを作りキャプテンをしています。」
などアピール出来るチャンスがあればチームマネジメント経験を評価されるかもしれません。
基本的にはこちらから学生時代や趣味の話をすべきではありません。

背伸びして転職しても痛い目に合うことは忘れてはいけない。

転職面接では誰しもが自分を良く見せたいと思いますし、少しでも高年収で採用して欲しいと思うのは当然のこと。

ただ、課長としてマネジメント経験があると役職詐称をし、課長ポジションで転職したとしてもボロが出るかもしれません。
マネジメント経験がない人間がいきなり課長として転職しても経験不足に悩むことがあるでしょう。
「あの課長大丈夫?ホントに前職でも課長だったの?」と疑われてしまえば痛い目に合います。

地道に実力を付けて周りに認められてから昇進した方が実はずっと楽だったりします。

もし入社後に役職詐称がバレたらどうなる?解雇?

入社前に役職詐称がバレたら内定取消の可能性があります。
ただし、入社後に役職詐称がバレる場合は解雇までされないでしょう。マイナス評価や減給対象になることは有り得ます。
役職詐称によりマネジメント経験が評価されて管理職として採用された場合には降格も免れないでしょう。

一度でも役職詐称がバレれば社内の信頼は一気に下がるでしょうからそれなりの覚悟が必要です。
在職期間詐称や年収詐称よりも役職詐称の方が重い嘘になります。

【まとめ】役職詐称がバレないテクニック

結論として、役職詐称は上手くやればバレる可能性は少ないでしょう。
当記事で紹介した役職詐称がバレないテクニックをまとめます

・「リーダー」など非公式な役職を履歴書・職務経歴書に書く。
・取引先など繋がりがないかチェックしておく。
・転職面接では名刺交換しない。
・金融業界の転職では役職詐称しない。
・課長ランク以上の管理職の役職詐称はしない。

当記事は役職詐称を推奨している訳ではありません。出来れば、役職詐称などしない方が良いに決まっています。

ただ、多少は嘘も方便。
役職詐称がバレることなく転職成功し、その後の人生が好転すればアリなのかもしれません。
ひとつのテクニックとして、リスクも踏まえた上で充分に考えてみましょう。